ビカクシダの水やり|頻度と方法・失敗しないコツ
⚠️ 前提
この記事は、私の特定の環境(室内栽培)での経験をもとに書いています。すべての環境に当てはまるわけではありませんので、ご了承ください。
目次
この記事でわかること
ビカクシダの水やりで大切なのは、タイミングと方法です。
この記事では、水やりの頻度とタイミング、株サイズ別の具体的な方法、そして私が実際に経験した失敗談から学んだコツを紹介します。特に、ドライアウト(乾かしすぎ)と溜め水の危険性については、私の失敗経験をもとに詳しく説明します。
水やりの基本原則
私の水やりの基本は以下の通りです。
タイミング: 水苔の下側が乾いたらすぐに与える
量: たっぷりと与える(バケツなら泡が出なくなるまで、シャワーなら下側が完全に濡れるまで)
水の質: 必ず新鮮な水を使う(溜め水は使わない理由は後述のとおり)
サイズ別の水やり方法
株のサイズによって、水やりの方法を変えています。
大株の水やり方法
方法: シャワー
大株はバケツに入らないため、シャワーで水やりをします。下側が完全に濡れるまでたっぷり与えます。
水やり後の処理: 室内管理のため、水気を完全に切ってから戻すようにしています。
中株・小株の水やり方法
方法: 新鮮な水をバケツに組んで浸水法
バケツに新鮮な水を組み、泡が出なくなるまで沈めます。水やり後は、大株と同様に水気を完全に切ってから戻します。
水位が減った場合の対応: 複数の株に水やりをしていくとバケツの水位が減り、株全体が浸からなくなります。そのような時は、灯油ポンプを使ってバケツの水を汲み上げ、上から株にかけて水やりをしています。
バケツでの水やり順序(重要)
バケツで複数の株に水やりをする場合、小株から先につけるようにしています。
理由は、体力のない小株はできるだけ新鮮な水で管理したいからです。中株は後でも大丈夫だと思ってます。私の環境では、多少使った水でも問題なく育っています。
霧吹きについて
霧吹きは水やりとしてはしていません。あくまでハダニ対策として霧吹きをしています。
水やりのタイミング
頻度の考え方
園芸本には「週1回」のような機械的な頻度が書かれていることがありますが、私はそのような決め方はしていません。頻度はビカクシダ基準です。
ビカクシダの状態を見て判断することが重要だと考えています。
判断基準
水苔の下側を触って表面が乾いていたら、たとえ株を持ってみて多少重さが残っていても水やりをします。
水気を感じない重さまで待つと、ドライアウト(乾かしすぎ)のリスクが高まります。私の経験では、ドライアウトは成長不全を引き起こすため、避けるべきです。
例外: マダガスカリエンセは毎日水やりをしています。
ドライアウトについて
ドライアウトとは
ドライアウトとは、水苔が完全に乾き、葉に水気がなくなり、シルバーがかかった状態のことです。
ドライアウトするとどうなるのか
以前、ドライアウトさせてしまったことがあります。その後水やりを再開しても、そのターンの胞子葉・貯水葉は成長不全気味となり、株の調子も悪くなりました。
特に顕著に現れるのが貯水葉で、ドライアウトしてしまうと貯水葉の成長が止まりやすく、せっかくの貯水葉ターンを無駄にしてしまいます。
だからこそ、多少水気が残っていても、表面が乾いたら水やりをしています。
貯水葉を大きく展開させたい場合(応用)
逆に言うと、貯水葉を大きく展開させたい場合は、水を甘めに与えるのが効果的だと考えています。
私の方法としては、貯水葉を大きくしたい時は、意識的に水を甘めに管理しています。ただし、あくまでドライアウトは避ける前提で、水やりのタイミングを少し早めるイメージです。
溜め水をやめた理由
以前は大きなトロ箱に水を溜めて、うなぎのタレのように減ってきたら継ぎ足していました。しかし、小株が枯れる問題が発生しました。
急に胞子葉がしおれていき、ドライアウトに近い状態になりました。その後、すべての胞子葉が抜け落ち枯死しました。おそらく何かしらの原因により根がダメージをうけ、うまく水を吸えなくなったのだと思います。
考えられる要因は以下の点です。
- 溜め水の劣化による雑菌の繁殖
- 水苔から溶け出した肥料による富栄養化(藍藻類の増殖や肥料負け)
- 水を通した細菌やウイルスの感染
このようなリスクがあるため、現在は新鮮な水のみを使っています。バケツに新鮮な水を組んで、使い切るようにしています。
また別の話ですが、成長点が水に完全に浸かった状態で一晩経つと枯れますので気をつけてください。
活力剤・肥料の使い方
活力剤
私は毎回、活力剤を水に添加しています。主に使っているのはHB-101とRAPIDSTARTで、毎回使っています。最近はタスケルプも使い始めました。バケツの新鮮な水に入れて使用します。
HB-101 原液 100ml
GH Rapid Start 125ml
タスケルプ!1L(高濃度海藻エキス活力剤)
タスケルプについては実験をしていますので、よかったらこちらの実験ページもご覧ください。
活力剤の重要性(私の経験)
以前、面倒になって活力剤を使わなかった時期がありました。その時には心なしか成長スピードが鈍化したように思えましたし、調子が上がらない株もいたような気がします。
活力剤を再開した後は、感覚的にですが成長も早くなり、不調なビカクシダも減ったように思えました。
対照実験をしているわけではありませんが、活力剤は感覚的に大事だと思いました。お守り的な感じで使っています。私の環境では、毎回添加することを続けています。
液肥
液肥は毎回与えるわけではありません。春口や秋口など、株が活性化してどんどん大きくなる局面で使っています。
濃度は薄めて与えます(5000倍程度)。液肥を入れた水は毎回使い切るようにしています(数日に分けて使い回さない)。
微粉ハイポネックス 200g
ハイポネックス ボンバルディア ヴェルデ 1L
まとめ
ビカクシダの水やりで大切なのは、タイミングと方法です。
水やりの基本
- 水苔の下側を触って表面が乾いていたらすぐに水やり
- 多少水気が残っていても与える
- ドライアウト(乾かしすぎ)は厳禁
- 必ず新鮮な水を使う
株サイズ別の方法
- 大株:シャワーで下側が完全に濡れるまで
- 中株・小株:バケツで浸水法(泡が出なくなるまで)
- 小株から先につける
失敗しないコツ
ドライアウトは成長不全を引き起こします。私の経験では、そのターンの胞子葉・貯水葉が成長不全気味となり、特に貯水葉の成長が止まりやすくなりました。
溜め水は小株を枯らすリスクがあります。劣化による細菌感染や富栄養化による肥料負けなどが原因だと考えています。
活力剤は毎回添加することで、株の調子が上がります。液肥は成長期に薄めて与えます。
私の環境では、これらの方法でビカクシダを育てています。ご自身の育成環境に合わせて、参考にしてください。
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