弱ったビカクシダに「ケースで密閉して湿度を上げろ」と「水苔を減らして乾かせ」の真逆の助言が出るのは、密閉が水の出口を塞ぐ手で、乾かすのが根腐れの入口を塞ぐ手だから、というのが私の考察です。たいていは塞いでいる場所が違うだけで、ぶつかるのは根が腐った時です。
2026.10.01
ビカクシダに殺虫剤や殺菌剤をまいても、虫は死んで株は枯れない。この差が縮まって株にまで効いてしまうのが薬害です。薬害が出る4つの条件(高温・長く触れる・展着剤・混用)と、効かないからと濃くしてはいけない理由を、農林水産省の審査ガイダンスや県の試験場の報告から整理しました。
2026.09.21
水はあげているのに、元気だった株が急に萎れて枯れる。同じ管理で枯れる株と枯れない株がある。私が疑っているのは根から入る病気で、一番の候補がピシウムでした。見るところと、日本で使える薬をまとめました。
2026.09.11
P.willinckii Blue Queen Dwarfの貯水葉に出た茶色い変色。顕微鏡で確認したらハダニでした。殺ダニ剤をまいたのに、その晩まだ動いていた。規定どおりまいても生き残る3つの理由(耐性・かけムラ・卵)、薬に振られた「番号」とローテーションの意味、ダニ太郎・アーリーセーフ・ニッソランの使い分けまで。顕微鏡写真と図解つき。
2026.09.06
貯水葉が成長点を完全に覆ってしまったP.willinckii Winnieを、解剖用メスで貯水葉を5枚外して救出しました。埋もれた層から先には根が1本もなく、貯水葉は世代ごとに小さくなっていました。写真付きの観察記録です。
2026.08.25
ビカクシダの水苔にトビムシが大量に湧きました。ダントツを5000倍に薄めた液にドボンしたら、翌日には見なくなりました。2ヶ月経った今も戻ってきていません。私の環境での実例と、効いた理由を書きます。
2026.08.18
同じ品種でも、
環境で姿が変わる。
ビカクシダの面白さは、ここにあると思っています。少しずつ「狙った姿」に近づけていく ── ゲームみたいな育て方を、私は楽しんでいます。
同じ株でも、当てる光の強さで姿が変わります。弱ければ胞子葉が長く伸びて優雅に垂れ、強ければコンパクトに葉が密に育つ。「こういう姿にしたい」と狙って育てられるのが、この植物の面白さです。
P. willinckii moonlight
ビカクシダはゆっくり育つ植物です。半年で小さな変化、1年で目に見える変化、3年で別の植物のような姿になります。「自分の株もこんな風になるかな」と思える、成長の目安として。
ビカクシダは、鉢に植えなくても育つ植物です。板に水苔で固定して、壁に掛ける。光と風さえ用意できれば、それ以上の場所は要りません。私の家でも、窓のある廊下から、日光がほとんど入らない部屋、窓のないトイレまで、3つの環境で育てています。
手元に集まった株の中から、姿の違う10株を。原種から選抜株・交雑種まで、ビカクシダはとにかく品種の幅が広い植物です。「これ、何ていう品種?」の答えを探しに、ぜひ。
初めて育てる方には、ウィリンキー系(強健で育てやすい)から始めるのもおすすめです。 初心者向け3選 →
「これって本当に効くの?」を、自分で試して写真で記録しています。同じ品種・同じ環境・違う処理だけ。経過を公開中。
ブームで終わらせるんじゃなくて、園芸の中で「ビカクシダ」が当たり前のジャンルになったらいいなと思っています。
だから、初めての人にも分かるように書きたいし、育てている人には「自分の株もこうなるんだ」と感じてもらえる材料にしたい。気軽に覗いて、また別の日にも来てもらえる、そんな場所でありたいです。
毎日の記録は、こちらに。
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