貯水葉が成長点を完全に覆ってしまったP.willinckii Winnieを、解剖用メスで貯水葉を5枚外して救出しました。埋もれた層から先には根が1本もなく、貯水葉は世代ごとに小さくなっていました。写真付きの観察記録です。
2026.08.25
ビカクシダの水苔にトビムシが大量に湧きました。ダントツを5000倍に薄めた液にドボンしたら、翌日には見なくなりました。2ヶ月経った今も戻ってきていません。私の環境での実例と、効いた理由を書きます。
2026.08.18
ビカクシダのP.'Mt. Lewis'(マウントルイス)は19種目ではなく、P.bifurcatumの変異でした。ただ、育ててみるとP.bifurcatumのようには育ちませんでした。自生地の標高、私の環境での育ち方、株ごとの当たり外れ。名前と中身のズレを、原記載と私の栽培記録からたどります。
2026.08.17
リドレイとウィリンキーは掛け合わせるのが無理そうに見えます。ところがDNAで並べ直すと、一番遠い組み合わせはこの2種ではありませんでした。似て見えるほうが遠かったんです。ビカクシダ18種の家系図と、子株を出す種と出さない種の違いをたどります。
2026.08.12
ビカクシダ全18種の種小名は、半数がヴィーチ、リドレー、ヴァリック、ウィリンクなど人物にちなみ、残りは地名や形態に由来します。一次資料(1875年・1902年・1906年の英国・ポーランド園芸書)と POWO(キュー植物園データベース)を直接当たって、品種名の由来を一つずつ辿りました。
2026.05.25
ビカクシダの中でも個体差が大きく、貯水葉が末広がりに展開する寛容な品種・コロナリウム(P.coronarium)。私が3年半・3個体を室内で育ててきた経験から、光・水・肥料・温度の具体的な育て方と、自生地との環境比較まで書きました。
2026.05.18
同じ品種でも、
環境で姿が変わる。
ビカクシダの面白さは、ここにあると思っています。少しずつ「狙った姿」に近づけていく ── ゲームみたいな育て方を、私は楽しんでいます。
同じ株でも、当てる光の強さで姿が変わります。弱ければ胞子葉が長く伸びて優雅に垂れ、強ければコンパクトに葉が密に育つ。「こういう姿にしたい」と狙って育てられるのが、この植物の面白さです。
P. willinckii moonlight
ビカクシダはゆっくり育つ植物です。半年で小さな変化、1年で目に見える変化、3年で別の植物のような姿になります。「自分の株もこんな風になるかな」と思える、成長の目安として。
ビカクシダは、鉢に植えなくても育つ植物です。板に水苔で固定して、壁に掛ける。光と風さえ用意できれば、それ以上の場所は要りません。私の家でも、窓のある廊下から、日光がほとんど入らない部屋、窓のないトイレまで、3つの環境で育てています。
手元に集まった株の中から、姿の違う10株を。原種から選抜株・交雑種まで、ビカクシダはとにかく品種の幅が広い植物です。「これ、何ていう品種?」の答えを探しに、ぜひ。
初めて育てる方には、ウィリンキー系(強健で育てやすい)から始めるのもおすすめです。 初心者向け3選 →
「これって本当に効くの?」を、自分で試して写真で記録しています。同じ品種・同じ環境・違う処理だけ。経過を公開中。
ブームで終わらせるんじゃなくて、園芸の中で「ビカクシダ」が当たり前のジャンルになったらいいなと思っています。
だから、初めての人にも分かるように書きたいし、育てている人には「自分の株もこうなるんだ」と感じてもらえる材料にしたい。気軽に覗いて、また別の日にも来てもらえる、そんな場所でありたいです。
毎日の記録は、こちらに。
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