私が枯らしたビカクシダ4品種|原因不明で枯れた記録
この記事は、私の特定の環境(室内栽培)での経験をもとに書いています。すべての環境に当てはまるわけではありませんので、ご了承ください。
この記事でわかること
この記事では、私が原因不明で枯らしたビカクシダ4品種について書きます。他のビカクシダと同じ管理をしていたのに枯れた株の記録です。また、原因がはっきりしている首折れで枯らしたセルソタツタについても番外編として触れます。
私もたくさん枯らしてきた
ビカクシダを育て始めて5年以上が経ちました。その間、たくさんの株を育ててきましたが、同時にたくさん枯らしてもきました。
ドライアウトや日焼けで枯らした株もありますが、それらは原因がはっきりしています。今回は原因がわからないまま枯れた株について書きます。特に印象に残っている4品種です。
枯らした4品種の記録
1. P.Pedro tatsuta(ペドロ)
症状: 若い胞子葉からしおれて落葉 → 成長点が黒変
2020年1月から症状が現れました。若い胞子葉から順にしおれていき、水気がなくなり、落葉し、最終的には成長点が黒く変色して枯れました。
試した対処法:
- 古くなった根と水苔を剥がし、清潔な水苔を使って板付けし直した
なぜ根と水苔を剥がすのか
・古い根を除去 → 新しい根の発根を促す
・汚染された水苔を除去 → 細菌やカビを取り除く
・新しい水苔に交換 → 空気を含みやすく、根が呼吸しやすい環境を作ります
- ベンレート(殺菌剤)で薬浴(バケツに株を浸して殺菌)
ベンレートとは
カビ(糸状菌)による病気に効く殺菌剤です。予防と治療の両方に使えます。カビが原因かもしれないと考え、薬浴を試みました。
しかし状況は改善せず、約1ヶ月ですべての胞子葉が落ちて枯死しました。
他の栽培者の方も枯らしているのを見かけます。
2. P.Ginka(ギンカ)
症状: 若い胞子葉からしおれて落葉 → 成長点が黒変
ペドロと同じ症状でした。若い胞子葉から順にしおれていき、水気がなくなり、落葉し、最終的に成長点が黒く変色して枯れました。
試した対処法:
- ペドロと同様に、古くなった根と水苔を剥がし、清潔な水苔を使って板付けし直した
しかし状況は改善せず、枯死しました。
ギンカも他の栽培者の方が枯らしているのを見かけます。
3. P.willinckii ‘Blue Queen Dwarf Sporeling’(BQDs)
症状: 若い胞子葉からしおれて落葉 → 成長点が黒変
ペドロ、ギンカと同じ症状でした。若い胞子葉から順にしおれていき、水気がなくなり、落葉し、最終的には成長点が黒く変色して枯れました。
試した対処法:
- ペドロと同様に、古くなった根と水苔を剥がし、清潔な水苔を使って板付けし直した
- 衣装ケースに入れて高湿度環境で管理(ケース管理)を試みた
なぜ高湿度環境で管理するのか
根が弱って水を吸えない状態だと、株がドライアウト(乾燥)すると考えました。高湿度環境にすることで、葉からの蒸散を抑え、株全体の水分ロスを防ぎ、根が回復するまでの延命措置になると考えました。
しかし状況は改善せず、枯死しました。
BQDsも他の栽培者の方が枯らしているのを見かけます。
4. P.superbum dwarf sporeling(スパーバムドワーフ)
症状: 褐斑が徐々に出現 → 展開する貯水葉が薄く小さくなった
褐斑が徐々に出現し、しばらくしてから展開する貯水葉がどんどん薄く、小さくなっていきました。同じ症状を経験した栽培者の方もいるようです。
ハダニ被害を疑い、顕微鏡で葉の表面を確認しましたが、ハダニは見つかりませんでした。
試した対処法:
- ペドロと同様に、古くなった根と水苔を剥がし、清潔な水苔を使って板付けし直した
- バリダシン(抗菌剤)で薬浴(バケツに株を浸して殺菌)
バリダシンとは
細菌性病害に効く抗菌剤です。感染初期からの散布で効果を発揮します(予防〜初期治療向け)。ペドロではカビを疑ってベンレートを使いましたが、スパーバムドワーフでは細菌感染を疑いました。すでに症状が進行していた状態では効くかわかりませんでしたが、一縷の望みをかけて試しました。
しかし状況は改善せず、枯死しました。
なぜ枯れたのか
これらの株に共通しているのは、他のビカクシダと同じ管理をしていたのに症状を発症したということです。
水やりの頻度も同じ、光環境も同じ、風通しも同じ。それでも症状が出てしまい、いろいろ試してみましたが、なす術もなく枯れてしまいました。
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原因について考えてみます。胞子葉がしおれていく、または貯水葉が生長不全という症状から、根にダメージを受けて水を吸えなくなったことが考えられます。では、なぜ根がダメージを受けたのか。肥料焼けなのか、細菌感染なのか、はたまた真菌によるものなのか、、結局わかりませんでした。
枯らしても続けている理由
たくさん枯らしてきましたが、ビカクシダの栽培は続けています。
枯らすたびに落ち込みますし、特に高額な株を枯らした時は「マジか…」と思います。それでも、狙った姿に育てられた時の達成感や、美しく展開した胞子葉を見る喜びがあるから続けています。
番外編:首折れで枯らしたセルソタツタ
セルソタツタ(P.Celso tatsuta)も枯らしましたが、こちらは原因がはっきりしています。
症状: 2回首折れを起こしたことにより心が折れた
セルソタツタは首折れしやすい品種です。1回目の首折れ後は、対処して復活させたんですが、2回目も首折れしたので心も折れました。
まとめ
- 原因不明で枯らした株は4品種、首折れで枯らした株は1品種
- 他のビカクシダと同じ管理をしていても症状を発症する株がある
- 水苔の交換、殺菌剤・抗菌剤での薬浴、高湿度管理などいろいろ試したが、私の場合は効果がなかった(これらの手法自体が無効というわけではなく、タイミングや症状の進行度が合わなかった可能性がある)
- この4品種は他の栽培者も枯らしている
- これらの品種を購入しようとしている方は、難しい品種かもしれないと知っておいてほしい
JISAKUBO
管理人2020年からビカクシダを育てています。気づいたら5年で100種類以上。たくさん枯らして、たくさん学びました。自分の備忘録ですが、何かひとつでも参考になれば嬉しいです。
@j39bo