JISAKUBO LOG.
CONTACT
19 品種紹介

【買う前に確認】ビカクシダ「P.willinckii Moonlight」は3種類ある|月光爪哇・PN・VPの見分け方

PUBLISHED: 02.11.2026
【買う前に確認】ビカクシダ「P.willinckii Moonlight」は3種類ある|月光爪哇・PN・VPの見分け方
⚠️ Premise

この記事は、私の特定の環境(室内栽培)での経験をもとに書いています。すべての環境に当てはまるわけではありませんので、ご了承ください。


なぜこの記事を書いたのか

「Moonlightを買ったはずなのに、育ててみたら思っていたのと全然違う」

こういう経験、ありませんか?

実は、ウィリンキーの中に「ムーンライト」と名のつく品種が3つあります。

  • 月光爪哇(台湾由来)
  • Moonlight PN(タイ由来)
  • Moonlight VP(タイ由来)

名前は似ている。でも、すべて別の品種です。

由来も違う。見た目も違う。育て方の特性も違う。

私は初心者の頃、正直どれがどれか分かりませんでした。販売時に「P.willinckii Moonlight」とだけ書かれていることもあり、どの品種なのか分からないまま購入してしまうケースもあります。

この記事では、3品種の違いを写真付きで整理しました。購入時の参考にしてください。


それぞれの特徴

月光爪哇

月光爪哇

Moonlight PN

Moonlight PN

Moonlight VP

Moonlight VP


月光爪哇|200分岐以上の大迫力(台湾由来)

月光爪哇の成株(2025年3月29日撮影) 月光爪哇の胞子葉(2024年6月15日撮影)

一言で言うと:多分岐で大迫力。

胞子葉の特徴:分岐数が非常に多い。成株になると200分岐以上になることもあります。成熟して胞子がつくと、葉先がチリチリとした形状に。貯水葉も大きく、立派な王冠型に展開します。

サイズ:大型。胞子葉が伸びやすいため、場所を取ります。

光環境:弱めでも育つ品種。

注意点:スポットライトなど、光の境界線がある環境は要注意。光が当たっている範囲内で胞子葉を伸ばそうとするため、どんどん内転します。

📷 月光爪哇の栽培記録を見る →

Moonlight PN|細く繊細、女性的な印象(タイ由来)

Moonlight PNの成株 Moonlight PNの胞子葉

一言で言うと:細く繊細。VPに比べて女性的な印象。

胞子葉の特徴:細い胞子葉がわずかにカールする。胞子葉には薄らとホワイトラインが乗ります。分岐はまあまあ多い傾向。

サイズ:コンパクト。強光で仕立てれば、スペースに限りがある環境でも育てやすい。

光環境:強めでも弱めでもOK。

注意点:光環境によって姿が変わりやすい。強い光だと胞子葉は短く、切れ込みが浅く、わずかにカール。弱い光だと胞子葉は長く、切れ込みが深くなります。

📷 Moonlight PNの栽培記録を見る →

Moonlight VP|太く豪快、男性的な印象(タイ由来)

Moonlight VPの成株 Moonlight VPの胞子葉

一言で言うと:太く豪快。PNに比べて男性的な印象。

胞子葉の特徴:一旦立ち上がってから垂れる。そして先端が外側にめちゃめちゃカールする。この「外ハネカール」が最大の特徴です。胞子葉には薄らとホワイトラインが乗ります。分岐はPNより少なく、そんなに多分岐ではありません。

サイズ:月光爪哇より一回り小さく、PNよりは大きい。コンパクト〜大型の間。

光環境:強めの光が必要。短葉・立葉という魅力を引き出すには強い光で育てる。

注意点

  • 光環境が強いと胞子葉が中心に寄りやすく、クロスしてしまうことがある
  • トリコームが剥げやすい。水やりやちょっと擦っただけで傷になりやすい
  • 外ハネカールの特徴は、胞子葉がついたときに現れる。子株の段階ではまだ見られない
📷 Moonlight VPの栽培記録を見る →

3品種の比較(早見表)

月光爪哇 台湾由来
印象:大迫力
サイズ:大型
胞子葉:多分岐(200分岐以上)、葉先がチリチリ
光環境:弱い光(下段)
注意点:スポットライトだと内転しやすい
育てやすさ:普通
おすすめ:場所に余裕がある人
Moonlight PN タイ由来
印象:女性的
サイズ:コンパクト
胞子葉:細く繊細、わずかにカール、ホワイトラインあり
光環境:強めでも弱めでも
注意点:光環境で姿が変わりやすい
育てやすさ:育てやすい
おすすめ:コンパクトに育てたい人
Moonlight VP タイ由来
印象:男性的
サイズ:コンパクト〜大型の間
胞子葉:太く豪快、外ハネカール、ホワイトラインあり
光環境:強めの光(上段)
注意点:胞子葉がクロスしやすい、トリコームが剥げやすい
育てやすさ:調整が難しい
おすすめ:挑戦したい人

購入時の注意点

ムーンライト系のウィリンキーを購入するときは、販売者にどの品種なのか確認することをおすすめします。

「P.willinckii Moonlight」とだけ書かれていたら要注意。月光爪哇なのか、PNなのか、VPなのか分かりません。購入前に確認しておくと安心です。

確認すべきポイント:

  • 品種名(月光爪哇、PN、VPのどれか)
  • 由来(台湾かタイか) など

注意:交雑種で「P.Moonlight」という品種もあります。これはウィリンキーではなく、別の交雑種です。名前が似ているので混同しないように。

P.Moonlightには2種類あります(私の記憶では)。

  • ウィリンキーとダイバーシフォリウムの交雑種
  • マウントルイスとドワーフタツタの交雑種(レア!)

※違っていたらすみません。詳しい方がいたら教えてください。

小株の写真

販売者の情報だけでなく、自分でも判断できるように、私が育てている子株の写真を載せておきます。購入時の判断材料にしてください。

月光爪哇の子株(2022年2月1日)

月光爪哇の子株

Moonlight PNの子株(2021年12月13日)

Moonlight PNの子株

Moonlight VPの子株(2022年10月31日)

Moonlight VPの子株

月光爪哇は、子株の段階でもPNやVPと比べて葉が広く、もっちりと白っぽい葉をしています。一方、PNとVPは子株の段階では非常に似ていて、どちらも細葉です。

写真の通り、子株の段階では月光爪哇とPN・VPの判別は簡単ですが、PNとVPの判別は難しいです。ある程度育った状態で胞子葉の特徴を確認する必要があります。

信頼できる販売者から購入し、品種の情報を明確にしておくことが、後々のトラブルを防ぐことに繋がります。


まとめ

  • 月光爪哇、Moonlight PN、Moonlight VPは名前が似ているがすべて別の品種
  • 月光爪哇は台湾由来で大型・多分岐、PNとVPはタイ由来
  • PNは細く繊細で女性的、VPは太く豪快で男性的
  • PNとVPの胞子葉にはホワイトラインが乗る
  • 子株の段階ではPNとVPの判別は難しい
  • 交雑種のP.Moonlightとは別物なので注意
  • 購入時は販売者に品種を確認することをおすすめします

この記事についてのご質問やコメントがありましたら、Instagram(@j39bo)にDMください。

この記事を書いた人
JISAKUBO

JISAKUBO

管理人

2020年からビカクシダを育てています。気づいたら5年で100種類以上。たくさん枯らして、たくさん学びました。自分の備忘録ですが、何かひとつでも参考になれば嬉しいです。

@j39bo