2022年10月31日、京都の野外植物イベントで三重麋会の会長と一緒に参加していました。そこで見つけた株のタグには「ムーンライト」としか書かれていませんでしたが、ダメ元で販売者に詳しく聞いたところ「VP」だと判明し、即購入しました。
ムーンライトと名乗るウィリンキーは、大きく分けて3種類います。当初は台湾産の月光爪哇とタイ産のムーンライトの2種類だと思われていましたが、実はタイ産のムーンライトはPNとVPの2つに分岐していました。当時は情報が少なく、PNとVPは同種とみなされていて、自分が持っているのがどちらか分からない人も多かったです。実は私もVPが欲しくてムーンライトを購入したのですが、それがPNだったという経緯があります。ただ、結果としてPNも素晴らしいウィリンキーで、どちらも唯一無二の素晴らしい個性を持ったウィリンキーだと今は思っています。そして今回、ようやくVPを手に入れることができました。
そもそもこのVPに惹かれたのは、Vandaka Plantsの親株を見たときでした。当時のウィリンキーというと、大きくそして優雅に垂れるウィリンキーが主流だったので、従来のウィリンキーとかけ離れた「短葉」「立葉」そして一旦立ち上がってから垂れて先端が外側にカールするという姿に魅了されました。
ただし、この美しい姿を引き出すのは簡単ではありません。まず、トリコームが剥げやすく、水やりやちょっと擦っただけで傷になります。次に、短葉・立葉という魅力を引き出すには、私の経験則ですが、強い光が必要です。私は基本的に室内LED環境で育てているのですが、LED環境だと、スポット的に強い光はできても、それを広範囲にまんべんなく用意するのはなかなか難しいです。一方で、このムーンライトVPは通常サイズのウィリンキーで大きく育つため、まさに広範囲に強い光を要求します。この2つが重なることで、光環境の調整がとても難しくなります。もちろん、自然光環境であれば話は変わってくるかもしれません。加えて、光環境が強いなら強いで、胞子葉が中心に寄りやすくクロスしてしまうため、日々観察しながら誘引や場所替えが必要となってきます。
この外ハネカールの特徴は、胞子葉がついたときに現れます。また、大株になると作落ちしやすい傾向があります。前シーズンは貯水葉が更新できなかった時期がありましたが、解決策として、成長点裏(内側)に水苔を詰めて根領域を増やす+マグァンプをしこたま仕込むことで、今シーズンは貯水葉サイズを更新できました。最終サイズは120cm程度で、月光爪哇より一回り小さいです。LED環境での栽培は気を使いますが、今後も強光下で短くアッパーな胞子葉に育てていきたいと思っています。
---
Basic Info (基本情報)
- 入手時期
- 2022年10月31日
- 入手先
- 京都のイベント
- 現在の板サイズ
- 23cm×33cm(大株サイズ)
---
Environment (育成環境)
- 場所
- 室内2階廊下のビカクウォール(ずっと上段で管理)
- 照明
- BRIM COSMO 22W、Helios Green LED HG24(商品は使用道具ページの照明セクション参照)
- 温度
- 20度〜30度(日光+エアコン管理)
---
Care (水やり・肥料・活力剤)
- 水やり
- 水苔の下側を触って乾いていたら即水やり
- 肥料
- 中株まではマグァンプK 中粒 + コンポストを苔増しの都度施肥。大株以降は貯水葉の上にIB緩効性肥料をめり込ませる(商品は使用道具ページの肥料セクション参照)
- 活力剤
- HB-101とラピッドスタートを毎回1000倍希釈で使用(商品は使用道具ページの活力剤セクション参照)
---
History (板替え履歴)
- 2022年12月25日(入手から55日後)
- 板替え & 苔増し(根が板に到達したため)
- 2023年11月13日(入手から378日後)
- 板替え & 苔増し
---
SECTION (苔増し履歴)
- 2022年11月12日(入手から12日後)
- 苔増し
- 2022年12月25日(入手から55日後)
- 板替え & 苔増し
- 2023年2月25日(入手から117日後)
- 苔増し
- 2023年11月13日(入手から378日後)
- 板替え & 苔増し